M様外壁塗装で家が甦る!見えない工程に宿る職人のこだわり

昭和2年創業、草加の地に根ざし90年。自然素材にこだわった木造の注文住宅を設計・施工する風間工務店です。

家づくりは新築時がゴールではありません。長く住み継いでいくためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。特に外壁は常に風雨や紫外線にさらされており、およそ10年〜15年で塗り替えの時期がやってきます。今回は、お客様の大切な住まいを守り、美しさを蘇らせる草加市にお住まいのM様邸の外壁塗装工事の事例です。

高圧洗浄にみる「下地が肝心」という職人の哲学

本日はM様の外壁塗装に先立ちまして、外壁全体を洗浄しました。塗装は下地が肝心で、もしも下地が汚れていたら、下塗り剤が剥離してしまうからです。確実に高圧洗浄で長年の汚れを取り除きます。

「塗装」と聞くと、新しいペンキを塗る「仕上げ」の工程に目が行きがちですが、実はこの高圧洗浄こそが、塗装の品質を左右する最初の、そして最も重要な作業です。

どんなに高性能な塗料を使っても、外壁の表面に溜まったホコリやカビ、藻などの汚れが残っていては、塗料がしっかりと密着しません。例えるなら、メイクをする前にしっかりと洗顔をするのと同じ。この徹底した下地処理があるからこそ、塗膜が長持ちし、美しい仕上がりが実現するのです。

風間工務店では、目に見えない部分へのこだわりこそ、建物を長持ちさせる秘訣だと考えています。

事前準備と安全への配慮も大切な工事の一環

工事をするにあたり、現場周辺には3件が隣接しておりご迷惑をお掛けするため、予めお手紙を持って、挨拶に行きました。お客様の車も移動して頂き、作業も問題なくスムーズに進みました。

外壁塗装は、足場の設置や高圧洗浄の音、職人の出入りなどで、近隣の皆様にご迷惑をおかけしてしまう期間でもあります。風間工務店では、お客様ご自身だけでなく、周辺にお住まいの方々への配慮も、工事品質の一部であると捉えています。事前に丁寧にご挨拶をすることで、近隣の方の理解を得て、工事期間中のトラブルを未然に防ぎます。

お客様の車移動のご協力なども得ながら、スムーズで安全な作業環境を整える。こうしたきめ細やかな事前準備と近隣への配慮が、約1か月にわたる工事を成功に導く土台となるのです。

装飾モールに宿る、丁寧なコーキングと仕上げの技術

装飾モール(縦)両脇コーキング済み

装飾モール(横)上下コーキング済み

M様の外壁は窓廻りとバルコニーの一部に装飾モールが施されており、立体的なデザインとなっています。この部分は縦のデザインの両脇、横のデザインの上下共にコーキングと塗装もしっかりと行いました。仕上げを行うとより立体的なデザインが強調され、綺麗な姿に甦りました。

M様邸のようなデザイン性の高い外壁では、装飾モールなどの複雑な形状部分に特に注意が必要です。建物の継ぎ目や部材の接合部に施すコーキング(シーリング)は、雨水の侵入を防ぐ「防水の要」。この作業が不十分だと、いくら外壁を塗ってもそこから水が入り、建物の劣化を早めてしまいます。特にモール周辺は、塗りにくい上、水の溜まりやすい場所でもあるため、熟練の職人が「防水」と「美観」の両面から、細部にわたって丁寧にコーキングと塗装を施します。その丁寧な仕事が、立体的なデザインを一層際立たせ、家全体を新築時のような美しい姿へと蘇らせるのです。

完了。日々の連携が生む「新築時と同様」の仕上がり

M様 北西 外観

M様 南西 外観

工事中、雪の影響もありましたが、無事に完了しました。職人さんの協力もあり丁寧な仕事ができ、新築時と同様な仕上がりとなりました。冬は日照時間も短く施工時間は制限されてしまいますが、朝の段取り・職人との密な打ち合わせにより効率的な作業ができました。

天候に左右されやすい外壁塗装工事ですが、予期せぬ雪の影響も乗り越え、M様邸は新築時のような輝きを取り戻しました。今回の成功は、「丁寧な仕事」をモットーとする職人の技術と、「朝の段取り・密な打ち合わせ」による効率的な現場管理の賜物です。冬場の日照時間の短さという制約がある中でも、風間工務店では、職人との緊密な連携により、妥協のない高品質な仕上がりを実現しています。

外壁塗装は、単に色を塗り替えることではありません。それは、下地処理から近隣配慮、そして緻密なコーキングに至るまで、「住まいを長きにわたって守り、美しく保つ」ための総合的なメンテナンスです。風間工務店は、見えない工程一つひとつに真心を込めて、お客様の大切な住まいを未来へつなぎます。

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