草加市 木造一般耐震改修施工例(壁の補強)
こんにちは、営業の風間です!
先月から草加市にて耐震改修工事を行っています。
今回はその施工例を紹介していきます。
耐震改修の基準について
今回は木造一般耐震改修工事を行いました。
前回の屋根の軽量化は木造簡易耐震改修工事だったので、今回とは異なります。
何が異なるのか簡単に説明してから施工紹介としたいと思います。
・上部構造評点
建物仕様や地盤による割増
基礎仕様や床仕様など住宅の要素
実際の間取りに合わせて図面を起こし耐力壁計算
建物の劣化度による低減係数
等々…を考慮し、建物の構造評価を行います。(実際は一般社団法人提供の計算ソフトを使います)
そうして算出されるのが上部構造評点です。上部構造評点は階数毎、またX方向Y方向毎に算出します。
それにより、建物のどの階のどの方向が地震にどれだけ耐えるかの目安となります。
上部構造評点
1.5以上:倒壊しない
1.0~1.5未満:一応倒壊しない
0.7~1.0未満:倒壊する可能性がある
0.7未満:倒壊する可能性が高い
ご依頼され診断を行うと、たいてい1階のX方向Y方向のいずれかが0.7未満「倒壊する可能性が高い」と診断されます。
そもそも1階は必要耐力が高いということや、耐力のXY方向バランスが悪かったり、基礎や外壁のヒビ等で劣化係数がついてしまう等が原因です。
・木造一般耐震改修工事
全ての上部構造評点を1.0以上「一応倒壊しない」とする改修工事が木造一般耐震改修工事です。
壁に補強を行い耐力を上げ、XY方向のバランスを整える必要があります。
そのため、壁を内部から壊して両筋交い・角金物・緊結金物・構造用合板を入れる工事となりますので、費用や期間がかかってしまいます。
その分、上部構造評点を1.0以上とするため強い地震にも耐えられる住宅となります。
・木造簡易耐震改修工事
簡易な改修により安全性の向上が図られる改修を行う工事です。
改修内容が指定されており、次の3つに該当する必要があります。
・倒壊しても安全な空間が確保できる耐震シェルターを内部に設置するもの
・屋根の葺き替えを行い、屋根の軽量化が図られるもの
・倒壊しても安全な空間の確保が見込める寝室等の補強その他これに類する補強で同等以上の効果が見込めるもの
キモとしては上部構造評点の向上を問わないという点です。
例え住宅が倒壊したとしても、シェルターや寝室を安全なカプセル化する工事を行い住人が助かるようにするという考えでしょう。
「地震による自宅の倒壊も怖いが、そのうち建て替える or 引っ越す家にあまりお金はかけられないな…」
という場合に、木造簡易耐震改修工事は有力な選択肢となりうると思います。
耐震改修工事の補助金の交付額
耐震改修工事にあたり、草加市から補助金が出ます。一般と簡易で異なるため紹介します。
・木造一般耐震改修工事
改修に要した費用の23%に相当する額で、30万円を限度とした額。ただし、次の特例割増しを利用した場合は、最高55万円の補助が受けられます。
改修に要した費用の2.5%に相当する額で、5万円を限度に割増
補助対象者が65歳以上の場合は、20万円を割増
・木造簡易耐震改修工事
- 耐震シェルターを設置する場合、改修に要した費用の23%に相当する額で、20万円を限度とした額
- 屋根の葺き替えを行う場合、改修に要した費用の23%に相当する額で、20万円を限度とした額
- 安全な空間の確保が見込める寝室等の補強、その他これに類する補強で同等以上の効果が見込める場合、改修に要した費用の23%に相当する額で、10万円を限度とした額
- 1から3のうち、2つ以上の改修を合わせて行う場合、改修に要した費用の23%に相当する額で、20万円を限度とした額
簡単に考えると、以下のようになります。
一般の場合、35万限度(65歳以上の方は55万限度)
簡易の場合、20万限度(カプセル化だと10万限度)
施主様が65歳以上というだけで、一般耐震改修だと20万円が加算されます。
お得なので一般から検討しましょう。
一般耐震改修工事 施工例
本題に入ります。
今回は草加市の両新田エリアにて施工いたしました。
計5か所の壁に対して補強を行います。
※以下画像は施主様名がわからないよう加工してあります。
このような形で施工していきます。ここまでが壁1か所の施工となります。
1部屋ずつこちらの作業を行っていくので、1部屋にかかる時間は短くて5日-6日程度、長くて10日-12日程度となります。
壁や天井のクロス貼りは現在施工中のためアップロードできませんが、以上が大体の工事のイメージとなります。
一般耐震改修工事の施工イメージをお掴みいただければ幸いです。
草加市近辺で耐震診断・耐震補強のご相談お待ちしておりますので、お気軽にお声がけください。