耐震診断/耐震補強工事 屋根軽量化での施工例

こんにちは!営業の風間です。
草加市T様邸での耐震補強工事を行っています。
今回は屋根の軽量化で耐震基準を満たすよう施工しました。

耐震補強前_住宅外観

耐震診断

今回の住宅は詳細な図面が存在しなかったため、筋交いなど耐力構造の位置が不明でした。
そのため筋交いが入っていない前提で耐力計算を行い、壁を破壊せずに耐震診断を実施しました。
実際には筋交いは入っていると思われるため、より安全となるよう計算をしたことになります。
壁内部を確認しての診断の場合はコストもかかるため、最終的にどのように耐震補強工事を行うか、検討しつつ提案しています。

耐震補強工事

今回のように築面積が小さい住宅は屋根の重量が耐震基準に大きく影響します。
屋根を葺き替え軽量化することで下記のメリットもあるため、屋根軽量化での耐震補強工事の提案も行いました。

【屋根軽量化工事のメリット】
 屋根の葺き替えのため、雨漏りや瓦が飛ぶなどのリスクを軽減できる
 壁を破壊しての作業を行わないため、居住空間を維持したまま工事可能
 (今回の場合)壁を破壊し、内部調査・耐震補強工事を行うよりコストが小さい
【屋根軽量化工事のデメリット】
 軽い屋根素材となるため、一般的には断熱性等が劣化する
 瓦屋根に比べ屋根塗装等、メンテナンスが多くなる
 簡易耐震改修となり、壁補強等を行う一般耐震改修よりも耐震補強効果が小さくなることが多い

デメリットについても、住宅の状況や今後住宅をどうするかにより変わってきます。築年数が経ち、断熱性が劣化した住宅では合板張り直しやルーフィングで改善することもありますし、長年住むことを見込んでいない住宅にはメンテナンス費用は掛かってきません。
壁を補強する場合と屋根軽量化両方のお見積りと、改修実施後の耐震診断結果を提示し比較していただいた上で、屋根の軽量化での耐震補強工事を行いました。

葺き替え前の屋根
屋根瓦下ろし
屋根瓦下ろし終わり
下地確認・修繕
屋根合板張り直し
ルーフィング
コロニアル葺き替え①
コロニアル葺き替え②

コストと補助金

今回は延床面積が100㎡以下だったため、耐震診断費用は88,000円となります。
【耐震診断費用】
 延床面積 100㎡未満:88,000円(税込)
 延床面積 100㎡以上133㎡未満:110,000円(税込)
 延床面積 133㎡以上:132,000円(税込)
 ※草加市から診断費用の半額かつ上限5万円まで補助金が下ります。
加えて、耐震補強工事にも草加市から補助金が下ります。今回は簡易耐震改修となります。
【木造簡易耐震改修補助金】
 屋根の軽量化を行う場合
  改修に要した費用の 23%に相当する額で上限20万円

今回の場合、耐震診断・耐震補強工事併せた施主様の実質的なご負担額は100万円強となりました。
市役所への申請等は弊社で実施しておりますのでお任せください。申請手数料等はいただいておりません。
今回は木造簡易耐震改修となりましたが、一般耐震改修だと最大55万円まで補助金が下ります。
※参考【木造一般耐震改修補助金】
 次の➀~③の合計(最大55万円)
  ➀改修に要した費用の 23%に相当する額で上限30万円
  ➁改修に要した費用の 2.5%に相当する額で上限5万円
  ➂補助対象者が 65 歳以上の方は20万円を加算

まとめ

小規模住宅の特性を活かし、屋根の軽量化で耐震基準を満たす耐震改修を行えました。
壁を壊さずに工事を行えるため、居住者の負担も最小限に抑えられます。
弊社では耐震診断~耐震補強まで社内で実施できますので、スピード感を持って対応可能です。
耐震診断だけでも承っておりますので、お気軽にお声がけください。

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