【草加市】耐震補強工事、どこまでやるべき?補助金を使える工事・使えない工事を解説

耐震工事というと、家全体を大規模に補強するイメージを持たれがちです。
実際には、ご予算や住み方に合わせて選べる方法があります。
草加市でも、家全体の耐震性を高める「一般耐震改修」だけでなく、屋根の軽量化や耐震シェルター設置などの「簡易耐震改修」が制度として用意されています。

まず知っておきたいこと

耐震工事は「1種類」ではありません。すべての家で同じ答えになるものではありません。
家毎に条件が違うからです。

・使える予算
・家の築年数・構造状態
・ご家族の年齢(高齢の方がいるか)
・就寝場所(1階か2階か)
・将来的に建替え・売却の予定があるか

特に「建替え予定はないが、予算に限りがある」ケースでは、満点を目指すよりできる範囲で安全性を上げるという考え方が現実的です。

草加市の耐震補助制度(木造住宅)の基本

草加市の制度では、木造住宅向けに大きく次の2つがあります。

1)木造一般耐震改修

耐震診断の結果をもとに、上部構造評点を1.0以上にすることを目指す改修です。
いわゆる「家全体としての耐震性をしっかり上げる」方向の工事です。

  • 補助額:改修費の23%(上限35万円)
  • 所有者の方が65歳以上だと最大55万円

2)木造簡易耐震改修

評点1.0への到達を必須とせず、安全性の向上を図る改修です。草加市では次の内容が対象です。

  • 耐震シェルターの設置(上限20万円)
  • 屋根の葺き替え(軽量化)(上限20万円)
  • 寝室等の補強(上限10万円)

※制度の対象条件(建築時期・住宅種別・耐震診断結果など)があります。「違法建築ではないこと」「築が平成12年5月31日以前」などの条件が示されています。

4つの耐震補強の選択肢

選び方として4つに整理してご紹介します。


選択肢1|構造評点1.0以上を目指す「一般耐震改修」

「今後も長く住み続ける予定で、できれば家全体の耐震性をしっかり上げたい」
そんな方に向いているのが一般耐震改修です。

特徴

  • 家全体のバランスを見て補強計画を立てやすい
  • 補助額の上限は他の方法より大きい(条件付きで最大55万円)
  • 固定資産税の減額措置を受けられる

向いている方

  • 長く住む予定がある
  • ある程度の予算を確保できる
  • 「まずは家全体の耐震性をきちんと上げたい」という考えがある

注意点

  • 工事規模が大きくなる傾向がある
  • ご予算によっては負担感が大きい
  • 住みながら工事の段取りに配慮が必要な場合がある

選択肢2|負担を抑えながら揺れの影響を軽くする 屋根の軽量化工事(簡易耐震改修)

瓦屋根など重い屋根材の場合、屋根を軽くすることで、地震時の建物への負担軽減が期待できます。草加市では、屋根の葺き替えによる固定荷重の軽減が簡易耐震改修の対象に含まれています。

特徴

  • 家全体の重量を減らす方向の対策
  • 屋外のみの工事
  • 補助対象(上限20万円)

向いている方

  • 雨漏り対策やメンテナンスと一緒に検討したい
  • 家族の事情で家の中の工事は難しいが耐震性は向上させたい
  • 外壁塗装も一緒に行いたい(個々で行うより足場代が浮きます)

注意点

  • これ単独で「家全体の評点1.0以上」を保証するものではない
  • 建物全体の状態によって、他の補強との組み合わせが有効な場合がある

選択肢3|まず「命を守る空間」を優先する 耐震シェルター化工事(簡易耐震改修)

ご高齢の方がいるご家庭や、予算を大きくかけにくいご家庭では、家全体ではなく、まず安全な空間を確保するという考え方も現実的です。草加市でも耐震シェルター設置は簡易耐震改修の対象です。

特徴

  • 「家全体」ではなく「居場所・避難空間」の安全性を優先
  • 比較的導入しやすいケースがある
  • 補助対象(上限20万円)

向いている方

  • 一人で住んでいる方
  • 就寝場所を中心に安全性を高めたい
  • まずは最小限の対策から始めたい

注意点

  • 家そのもの全体の耐震性改善とは目的が異なる
  • 設置場所・生活動線の検討が重要

選択肢4|補助金はなくても、総額を抑えて進める 部分的な耐震補強工事

まず前提として「補助金対象でない=意味がない」ではありません。
ご予算の都合で一般耐震改修が難しい場合でも、建物状況に合わせて一部を補強することで、現実的な範囲で安全性向上を目指す方法があります。

例(建物状況に応じて検討)

  • 最低限の補強(耐震診断で特に弱い箇所を確認し、補強)
  • 劣化が進んだ箇所の補修と補強
  • 不安が残る増築部分への柱・基礎の設置、補強

この選択肢の意味

  • 一度に大きな費用をかけずに済む
  • 増築等での違法建築のため、補助が受けられないが耐震性を向上させたい
  • 「何もしない」より前進できる可能性がある

大事な注意点

  • 制度上の「一般耐震改修(評点1.0以上)」とは別の考え方です
  • 効果は建物条件・計画内容により異なります
  • 耐震診断結果や現地確認を踏まえて判断が必要です

どれを選ぶべき?

予算に限りがあるご家庭の判断ポイント

「何が正解か」より、まずは次の順番で考えると判断しやすくなります。

1. 目的を決める

  • 家全体の耐震性を上げたい → 一般耐震改修
  • まず命を守る空間を優先したい → シェルター・寝室等補強
  • 屋根の劣化も気になる → 屋根軽量化を含めて検討

2. 予算の上限を決める

補助金額だけでなく、自己負担額で考えるのが重要です。
補助があっても、工事総額が大きければ負担は重くなります。逆に補助がなくても、総額を抑えた部分補強の方が現実的な場合があります。

3. 今回どこまで、将来どこまでやるかを決める

「今回の予算でできること」と「将来の追加工事」を分けて考えると、無理のない計画になりやすくなります。

まとめ

「建替えない」なら、無理なく段階的に進める考え方も有効です

耐震対策は、必ずしも「大規模な全面改修」だけではありません。
草加市では、家全体の耐震性を高める一般耐震改修に加えて、屋根の軽量化や耐震シェルター設置などの簡易耐震改修も用意されています。

そして、予算に限りがある場合は、制度の対象・対象外を整理したうえで、今できる範囲から安全性を高めるという選択も十分に検討する価値があります。

「うちはどの方法が合うのか分からない」という場合等、是非お気軽にお問い合わせください。

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